小池精米店のこと

2021年、いま改めて「お米を回り」でやりたいこと。

昨年の今頃…。

夜、僕が寝ている姿を見た家族が「生きているか?」と心配したほど「むちゃくちゃ忙しかった」のですが…。

昨年3月ごろから始まったコロナ禍の下、小池精米店の売上も「7割経済」となり、現在も続いております。

なかなか浮上のきっかけをつかめずに新年を迎えましたが(それどころか昨日、緊急事態宣言が再度発出されましたが…泣)、しかしいずれは来る「コロナ後」。

その時にはあれもやりたい、これもやりたい…。

いまはじっと耐えつつ、そんな妄想?にふけっています。

田植え8月7日その2

いやいや、もちろん妄想では終わらせませんが(笑)。

ということで、コロナが落ち着いたらすべきこと、したいことを以下書き綴っていきたいと思います。

例によって?途中途中で入る写真は昨年の思い出写真です。

内容とは(ほとんど)関係ありませんので、その点は予めご了承下さいませ。

昨年の今頃は何を考えていたのか?

ブログを読んでみました。やりたいことは

保育園リモート講演

・食育(子供向けの講演やイベント等)

・プロ向け本気米の普及

・外国人向けのお米イベントの開催

・お米大好き女子によるお米放談会

・お米業界の人たちの大会議開催

・お米クイズの書籍化や諸々の媒体を通じた執筆活動

・お米評価メソッドの確立、そして浸透

農業EXPO

ちょっと振り返ってみましょう。

食育(子供向けの講演やイベント等)

これはもうイベント自体がアウトでしたので…。ただそういった環境下でもお付き合いのあるこども園の職員の皆さんにリモートで講演したり、子ども達にバケツ稲指導をしたりと、色々とチャレンジできたのは良かったです!

プロ向け本気米の普及

昨年にも増して問い合わせが多くありました。お寿司屋さんからの問い合わせもたくさんいただきました。最近ではカレー屋さんからの問い合わせも増えております。お客様の要望に対して「この料理に合うお米」という提案を採用していただく…。本当に米屋冥利につきます。嬉しいですね!

外国人向けのお米イベントの開催

いやー、これは無理ですよ…。と思いきや!!!実は昨年、親戚の伝手でロサンゼルスで講演をすることが出来ました(但しリモート(笑))。まさかこんな形で外国人の皆さんにお米の話が出来るとは…夢にも思いませんでした。ご縁ですし、時代ですね。惜しむらくは現地に行けなかったこと(当たり前ですが)と、聴衆の皆さんの反応がいまいちわからなかったことですね。同時通訳なのでなかなか「冗談」を言うのも勇気がいりましたが…。

お米大好き女子によるお米放談会

これこそ無理でした…。参加候補者はたくさんいらっしゃるのですが…。

石垣島

お米業界の人たちの大会議開催

上記に同じく。しかしこれはもっともっと自分自身に余裕が無いと、しばらくは無理ですね…。

お米クイズの書籍化や諸々の媒体を通じた執筆活動

お米クイズの書籍化…はまだまだ道半ばですが、その他媒体を通じた執筆活動はお陰様で色々な方にお声がけ頂きました!いまやネットや雑誌での定期連載が…なんと3つもあります!執筆業が生業では無いのですが(当たり前ですが)、学生時代に夢見ていた「ものを書く仕事」を少しだけでも就くことが出来て、感無量です。変わったところでは「アウトドアギアの炊飯炊き比べ実験」と「旅行記事」でしたね。特に後者は出張が多い僕の動きを見てご依頼いただいたと思うのですが、そんな記事でも一通り書けてしまったということは、実は僕自身、旅行もとい出張が好きなんですね(笑)。今まで一番、執筆活動が多かった年でした。

お米評価メソッドの確立、そして浸透

これはイメージとしては講演やイベントを通じてあちこちで「お米の美味しさを立体化する」ということを吹聴する予定だったのですが…講演はほぼ全滅でしたし、難しかったですね。ただその中でもリモートで生産者向けの講演が出来たのはいい体験でした。こういった環境でも僕の話を聞きたいと思ってくれる人がいるのは本当にありがたいことです。

三菱の雑誌

こうやって見ると出来たこと、出来ないこと、分かれましたね…。

しかし昨年のブログに書きましたが、これは一朝一夕で出来ることではありません。

むしろこういった昨年のテーマを忘れずに、翌年の年頭に思い出すのは、実は大事なことです。

そうでないと「無かったこと」になってしまいますから…。

今年も引き続きチャレンジしていきます!

そしてこれに加えて、昨年のコロナ禍で悶々と考えていたなかで特に行いたいことの一つ。それは

岩手県訪問

「お米を『インスタント』にしない」

です。これは僕の持論なのですが、お米に関するクレーム…当然「美味しくない」が最も多くあります。

でも、ちょっと待って。

昨年のように地域によっては天候の影響で品質が悪い場合があります。それってお米のせいでしょうか?

お米は生鮮食品です。年によって、場所によって品質に差が出るのは仕方ないことです。

お野菜でも肉でも魚でも…購入した人はそれらの状態を見て、そこから美味しくするように工夫をする…。

それが「料理」ですよね。

ニッポンドリル

ところが…お米はそうはならないのです。

「美味しくない」の責任が、お米という「素材」だけに負わされてしまうのです。

その背景には…電気炊飯器とパックごはんがあると僕は思っています。

いつの間にやら「お米は簡単に食べることが出来るもの」となってしまい、結果として「お米を美味しく食べる」手法について思考停止してしまう人がむちゃくちゃ増えてしまっているのです。

もちろん、両者の存在意義は十分にあります。

ただこういった便利なものがあるおかげで、かえって日本人が「お米を調理する」ことを忘れてしまったのではないのでしょうか?

もう一度皆さんに「お米を調理すること」について知って頂きたい。

そんなことに気づいたんですね。

この持論?をもっと広めていきたい。それが今年の目標です。

なないろ日和(9月)

そしてもう一つ。

それは…「ネット通販」の充実。

え、今さら?(笑)

いやいや、いま考えているところですが、ただのネット通販ではないのです(たぶん)。

「これだけお米の品種が増えているなかで、どうやってお米を選べばいいいのか分からない!!」

そういった方々は大勢いらっしゃいます。

昨年、ふるさと納税のHPのお米コーナーで、お米の講評を行う仕事を頂きました。

その時改めてふるさと納税のHPをじっくり見たのですが、「これじゃあお米は選べないな…」という事実です。

この差ってなんですか

もっと分かりやすい選び方となる指標を「僕が」作りたい!

それを新しいECサイトに組み込もうと思っています。

そしてもう一つ。

今までありそうでなかった仕組み。

ネット上で「消費者」と「産地」が「僕」を介して繋がる仕組み…を作ります。

今まではそれをイベントで行ってきましたがネット通販上で実現できないだろうか?

そんなことを考えています。

QVC

ま、もちろん予算の関係もあるので、果たしで出来るのかどうか、こうご期待?!

2020年…売上的には本当に苦しかった年でしたが、それでもオンラインを中心に対外活動はそれなりに行うことが出来ました。

ウワサがウワサを呼び?、お陰様で口コミでのお問い合わせも増えてきております。

もちろんそれ以上に「蒸発」してしまった売上がありましたので、カバーは仕切れませんでしたが…。

ただそういった活動の成果を売上に結び付けるため…その一つの解が弊社HPの更なる充実だと思っています。

まだまだ予断を許さない状況が続きます。

冷静に考えたらかなり厳しい状況に違いありませんが、それでも何とか耐え忍んでコロナ終息後に飛躍できるように…。

それまで皆さん、どうか引き続きご安全にお過ごしください。

2021年1月7日

有限会社小池精米店 代表取締役三代目 小池理雄

 

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