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三代目ブログ
2022.03.16

今年も食味ランキング「特A」が発表されました!

皆さん、こんにちは。

小池精米店・三代目、五ツ星お米マイスター・東京米スター匠の小池理雄(ただお)です。

今年も令和3年産のお米のランキング…食味ランキングが発表されました。

以前はこのんランキングが発表されると、ネットニュースに掲載されたり、テレビや雑誌の取材が弊社まで来たのですが、ここ3年ほどは、発表されても

しーん

として世間的なリアクションが無くなっていますね。

お米業界としては少し寂しい気がしますが、しかし食味ランキングの意義がもともとは(いまも)生産者のモチベーションアップのためということですので、現状は本来の姿に戻った…ともいえますね。

一時期このランキングがもてはやされた背景には、そもそもお米に関する味の指標が希薄ということもありました。

※その背景自体はまだまだ解決はしていないのですが、その件につきましてはまたnoteにて…。

この食味ランキング。

例えば「今年の新潟県魚沼産のコシヒカリは最高位の『特A』!」となるのですが…。

でも待ってください。

お米というのは、品種により、栽培方法により、生産者の技術により、田んぼにより、味は異なります。それなのに「新潟県魚沼産のコシヒカリは最高位の『特A』!」と言い切ってしまうのは、何だか違和感ありませんか?

いったい魚沼地域のどのお米を持ってきて特Aと言っているのか?

そういった矛盾というか、説明できないことがあるため(つまり産地側が検体として穀物検定協会に出すお米のルールが明確になっていない)、マスコミもじょじょに静かになってきたのでしょう。

僕も店頭では「特A」とか言いません。

だってうちで販売しているお米は、仮に魚沼のコシヒカリが特Aを獲得したからといって、そのお米とは限らないからです。

なので「参考程度」でしかないのです。

ただそんな堅苦しいことを言わずに、このランキングを見ると、結構面白い傾向が見て取れます。

米屋目線で令和3年産のランキングを見るとどうなるのか?

について、以下触れてみましょう。

①今年は北海道がうまい!

昨年は天候もよく、北海道米三兄弟…ななつぼし・ゆめぴりか・ふっくりんこが安定の特Aでしたね。今年の北海道米は、いずれも美味しいです!

②岩手県銀河のしずくが頑張っている!

デビュー以降、小池が応援している銀河のしずく。硬めでうま味もしっかり舌に乗る、ということで今ではおにぎり屋をはじめ、各方面で大人気です。嬉しいです!

③暑さに強い、つや姫・きぬむすめ・にこまるが強い!

この三品種。産地を問わず強いです。最近は特Aの常連ですね。弊社ではこのなかでは、山形県つや姫、高知県にこまる、島根県きぬむすめを扱っています。これから益々楽しみな三兄弟です。

④山形県産はえぬきが…orz

ほんの数年前までは「○○年連続特A獲得!」と誇らしげだったのですが、ここ数年は、特Aに届かず…。生産量の多い品種だけにばらつきが大きいのでしょう。残念です。

⑤茨城県は…なぜ?

茨城と言えば県北・県央あたりのお米が美味しいのですが、特Aには届いていませんね。いずれもコシヒカリなのですが、やはりコシヒカリは暑さに弱く、各地で苦戦しているのですね。

⑥埼玉県が健闘している?!

彩のきずな…最近は高評価です。しかし…小池が卸業者から案内されるのは、とても特Aを獲得したとは思えないくらい安値。雑銘柄米の代表格なのですが産地によってばらつきが大きいのでしょう。

⑦さ、佐渡島が…orz

個人的に応援している佐渡島。新潟県内でも魚沼・岩船と並んだ名産地ですが、ここ数年特Aを獲得できていません。しかし…いいんです。佐渡島の米作りは生物多様性を実現した方法ですから。

⑧北陸が…

富山の「富富富」、福井の「いちほまれ」。両方とも県が推しているお米ですが、ちょっといまいちですね。特に「富富富」は米屋の間でも評判は低く、県も戦略の練り直しを迫られていますね。

⑨和歌山県が初の特A!

和歌山県といえばお米よりも果樹栽培。特にお米関連ですと梅です。実は前職も含めて小池未踏の県なのですが、これで和歌山県に行く口実が出来た?!しかしさすが、きぬむすめ、ですね。

⑩安定のさがびより

佐賀県の独自品種さがびよりは、しっかり目の食感で旨味と粘りがコシヒカリ並み、ということで弊社でも大人気。玄米調整をJAの大型施設で行っており、都内には高品質のものしか出荷されません。

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⑪個人的に注目の大分県

大分県には独自品種が無いのですが、産地的には中山間地で水もきれいということでポテンシャルが高い地域です。今年はつや姫とひとめぼれで特Aを獲得しました。これからが楽しみです!

…といったところでしょうか?

繰り返しになりますがこの食味ランキング自体は、生産者さんのモチベーションアップのために策定されたものです。

なので審査自体はともかく、どのようなお米が出されるのかはまちまち。

そこからして厳密なものではありませんので…。

一般消費者の皆さんには、

日本全国に色々なお米があるのね~

といったご認識でお楽しみ頂ければと思っています。


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「産地直米、お米を楽しく 三代目小池精米店」

有限会社小池精米店 代表取締役三代目

小池理雄(ただお)

五ツ星お米マイスター

東京米スター匠

6次産業化プランナー(中央サポートセンター登録)

社会保険労務士

東京都米穀小売商業組合所属

東京都ごはん区メンバー


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